こってりほっこりラーメン
高架線下のラーメン屋さんでラーメン。
濃い豚骨スープにたっぷりのねぎとキムチ、
脂少なめのロースのチャーシューが良い。
ふにゃふにゃになった海苔で、
スープをつつんで液体のスープを食べる。
職人さんな店員さんに混じって慣れてなさそうな
女の子が働いている。丼を片付けた女の子。
丼を運ぶ時に親指が丼の中に入っている。
職人さんおじいさん(おじいさんは失礼かな)
が「うつわに指入れんと運びや」と声かける。
女の子は何言ったら良いか分からず...って感じ。
そしたらカウンターのおばちゃんが口を挟んだ。
「めんどくさいと思うけどな、おじいさんの話聞いとき。もうすぐ仏さんになるから。今はめんどくさくても、死んだらな。ああ、あん時こんなこと言うたはったな。って思う時来るで」
女の子は入ってきたおばちゃんに驚きながらも
小さくうん。と頷いて、仕事に戻った。
職人さんおじいさんも、「まだ仏ちゃうわ」と
言いながら楽しそうに、お湯をしゃっと切った。
女の子、動きがひとつ、ひとつ緊張してるみたい
やったけどおばあちゃんの言葉で柔らかくなった。
なんとなく、その話を聞いて
「お姉ちゃんがんばって!」
「おじいちゃん、仏さんにならんと長生きして!
でも良い仏さんになりそうだね!」
お姉ちゃんとおじいさんの今後を
なぜか私もラーメン食べながら願ってしまった。
いきなり自分に来た会話も、上手く返せないとき
誰かが繋いでくれたら良いよなあ。と。
数年前のこのやり取りを聞いたこと、
年始にラーメン食べてたら思い出しました。
あのお姉ちゃんは今回会わなかったけれど
元気だとよいなあ。
桃山御陵前の大中ラーメン美味しいです。