イギリス ケンブリッジで生活してみた!の記録🇬🇧

夫の海外留学に伴い、2023年7月末よりイギリスケンブリッジに越してきました。日々のあれこれを記録します。

夕張ゼリーのゆくえ

大学の先生が北海道に行ったついでに、大槌を訪ねてくれた。お土産に高くて、美味しそうな、濃い橙色の夕張メロンゼリーをくれた。


普段だったら、今までの私だったら、夕方のおやつ、ご飯の後、お風呂上がり、次の日のご飯の後、お風呂上がり。と、いろんな場面で1人で、独り占めをして、いくつかあった橙色のゼリーを食べただろう。


1つ食べた時に、そのゼリーの美味しさにすごく驚いた。その時に「このゼリー何回か食べれる!」でなくて「ゼリー食べてほしいな」と思った。


だから、先週電話をしていて、「食欲があんまりない」と言っていた、おばあちゃんの家に持っていくことにした。今日は仕事中も、おばあちゃん喜ぶかな。と色々考えた。


そのおばあちゃんとは、もう7年ぐらいのお付き合いで、ご飯を作ってくれたり、お風呂を貸してくれたりする。学生の頃は就活や休学中など、大槌に行けないときも、電話をしたり、手紙を書いた。よく喋る人で、うちも話すのは好きだけど、本当によく喋る人なので、いつも私が聞き役になる。時々、私を褒めてくれる。


「食欲ないって言ってたから、これ、すごく美味しかったから、食べるかなあと思って」とゼリーを持っていくと、生田さんが動物から人間に進化した!みたいに「ばー!」と、びっくりしてくれた。


で、また最近の土砂災害の話から、親戚の近況、最近食べたもの、体が痛いこと、生田さんに良い人がいるか、生田さんはちゃんと働いているか、生田さんは人に迷惑をかけてないか、など、おしゃべりをした。


ゼリーは持っていったけど、食べなかった。

だから、また食べてね。って置いてきた。

口は元気だったけど食欲ないの大丈夫かな。


帰りに、お湯でふやかして食べる「湯団子」と、「夏タコとキュウリの和え物」を持ってけ!ともらった。私は知っている。これは美味しいやつだ。


この「湯団子」は特にとても美味しいので、

2つあったうちの1つを、マンションの人にあげた。びっくりしてたけど、食べてくれるかな...


そういえば、日頃から「分けてもらう」生活の中にいたら、知らない間に、私も美味しいものを、いただいたら、自分もちょっと食べて、誰かにあげたくなるようになったことに気がついた。


もしかしたら、あのすごく美味しいゼリーも、

おばあちゃんは誰かに、あげちゃうかもしれない。私はおばあちゃんにゼリーを食べてほしくて持っていったけれど、でも、それでまたどこかで関係性が紡がれるなら、それでも良いか。とも思う。


今までだったら、美味しいゼリーは、自分だけで食べた。でも今は食べてもらいたい人がいて、それは幸せなことだと思う。いろんな人が私に食べ物だったり、他のものをくれる。それも幸せなことだと思う。


おばあちゃんの家から出て、近所のスーパーに行ったら、おばあちゃんの親戚にばったりあった。「生田さんのこと聞いてるよ。うちのばあちゃんのこと、いつもありがとう」と言われた。

 

すごく、すごく、私は何もしてないけれど、

今ここに存在出来ていて、幸せだなあと思った。

 

夕張ゼリーをくれた、先生ありがとう!

美味しくいただきました。

 

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