生きるのが嬉しい「再会」

友達との、再会の旅の帰り道、
ここにも再会がひとつ。

 大学の頃、品川駅前で会っていた、ビッグイシューの「赤いおじさん」と2年ぶりに会えた!ということ。

  ーーービッグイシューーー

ビッグイシューとは、1991年にロンドンで創刊された雑誌で、路上生活してる人や、元路上生活だったり、なにかしら困難な状況を抱えてる人が、自立の一環として雑誌を売っている。350円のうち、180円が販売者の収入になる。350円だけれど、内容は社会問題の他に、ハリウッド女優のインタビューとかもあってなかなか面白い。

 

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BIGISSUE JAPAN公式ホームページ

http://www.bigissue.jp

 

私はこの雑誌が好きで、よく読んでいた。

というか、この雑誌を品川駅のマクドナルドの前で売っている「赤いおじさん」が好きで、よく読んでいた。

 

 大学生の頃、単位にならない品川キャンパスでの授業を横浜から通って受講していたのも、猪瀬先生と、かべ先生の授業が面白かったのもあるけれど、

「都内の大学生で在る自分がかっこいい」という気持ちと、この「赤いおじさん」に会いたいという気持ちの両方があったからだよなあ。と思い出した。

 この「赤いおじさん」は、お釣りがないからと言って、チロルチョコを買いに行く間に私にビッグイシューを売らせたり(私は1部も売れなかった)、

フィリピンのミンダナオ島帰りで、ぶつぶつの腕の私に怪しい薬を塗ってくれたり(更に悪化するんじゃないかと心配したけど、しなかった)、

遠距離恋愛は寂しいと愚痴る私に、「大丈夫、みずきちゃんは可愛いし、いい女」と言ってくれたり(うちの次に雑誌を買った、おばさんのことも可愛いと言っていた)いつも大変良くしてくれた。

 私が海外にいる間も、友達から「大学の近くで、ビッグイシュー買ったから、ついでにみずきのこと知ってるか聞いたら、知ってて、伝言預かったよ。元気ですか?今度英語教えてだって。いっぱい話したいと言っていたよ」と連絡が来たりした。大学を卒業してからも何度か品川駅に行ったけど、なかなか会えなかった。

 今日も早朝に岩手から品川に帰ってきて、眠い目をこすりながら、「ああ、品川駅かあ。」とあたりを見回すと、「赤いおじさん」の「赤」が目に入った。

 おじさんの元に、うきうきしながら歩いていった。

はじめ、話しかけても、2年ぶりに会うおじさんは私のことは覚えてなかった。けれど、おじさんの隣にあった、私にだいぶと前に塗ってくれた、例の怪しい薬を見つけて、「あ!この薬!」と言ったら、

 「あ!みずきちゃんか!!!!」と言ってくれた。おじさんが私の名前を呼んでくれた。個人的にはあんまり面白くなかった、「君の名は」の最後のシーンみたいだった。

 そこから、「綺麗になったなあー。痩せたね。大丈夫?」「会いたかったよー。」と沢山言ってくれて、「あの時、薬塗ったなあ」とか、「就職したのかー!みずきちゃんも大人になったなあ!」と、

信号が、赤から青、青から赤、

赤が青になるまでの間、話した。

とっても嬉しかった。

 私に会いたいって言ってくれる人が、
大都会、東京の駅前に毎日立って、
一生懸命生きていて、

私との再会を喜んでくれる。

大したことないかもしれないけれど、

その事実が、また会えたことが、

すごくすごく嬉しかった。

 それは、私にとっても「生きる希望」であるし、「私は生きる価値がある」と思わせてくれたような気がする。この世界には、好きな人が沢山いるから、私はその人たちと「再会」するために、また生きていこうと思う。これから出会うであろう人たちとも、何度も出会い続けようと思う。

 

生きるのが、私は嬉しいぞ。

おじさん、ありがとう!

 

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