ちりんちりんと、紅葉と、宅急便のお兄さん。

最近心に残ったこと。

ちりんちりんと、紅葉と、宅配便のお兄さん。

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「ちりんちりん」
会社終わると、自転車で名古屋をさーっ!と
徘徊するんだけど、小さい道を止まってたら、
うちの後ろにいた自転車の人が、歩いてる人に
「ちりん、ちりん」って鳴らした。

名古屋で「ちりん、ちりん」を初めて聞いた。
歩いてた人は、うちの顔を「ぎょっ」と見た。
「ちりんちりん」を鳴らした人は、
涼しい顔で「さーっ」と通り過ぎた。

 ねえ、「ちりんちりん」鳴らしたの
うちじゃないよー!、、、。

と言いたかったけど言えなかった。

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「紅葉」

紅葉が綺麗だなあ。と運転しながら外を見た。
お客さんに「紅葉きれいですね」って言ったら
「下見て歩いてたからわかんなかったよ」
と言われた。だから「一緒に上見ましょ!」って言ったら、笑ってた。

大学生の時、大学いても、合宿行っても、デモ行っても、よくぼけぼけーっと葉っぱ見てた。

紅葉見るの好きだったのに、今年はちゃんと見てないな。ぼけぼけー。とする時間を取ろうと思った。だから、道に落ちてる葉っぱをゆっくりゆっくり色を見ながら拾った。

スーツで葉っぱを拾ってたら変な目で見られた。葉っぱを拾いながら、

「好きになった人と出会ったのは紅葉が綺麗な季節だったなあ。」と思ったら、

今も秋なのに秋がすっごく懐かしくなった。

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「宅急便のお兄さん」

会社には運送会社の人が出入りしていて、
夕方になると、荷物を取りに来てくれる。
荷物置き場にはメーカーさんから仕入れた品物や、沢山の封筒と荷物がある。

荷物置き場はうちのデスクの後ろ。

 お兄さんは毎日5時ぐらいに来るけど、
目の端に入るぐらいで、忙しかったり、
パソコン見てるから、

なんとなく「ありがとうございます」と言う。毎日そんな感じ。だけど、今回は違った。

お客さんに絶対に明日までに届けて欲しいと
言われていた小さい封筒があった。
それをうちはいつもの定位置に置いて置いた。
いつものようにお兄さんが来て荷物を運んだ。

適当に「ありがとうございます」と言った。

お兄さんが行った後、なんとなく荷物置き場を
見たら、小さい封筒があった。明日に出すと間に合わない大事な荷物をお兄さんが見落として帰っちゃった。

だから、うちが夜の予定を全部つぶして、近くの運送会社まで自分で運んだ。

 すっごくすっごくイライラした。
「は?なんで忘れんの?確認してよ。」
「最悪。予定あったのに。なんなん」
イライラしながら運転したから、危なかった。

 がしかし、イライラしながら、お兄さんの顔を
思い出そうとしたら、思い出せないことに気が付いた。毎日来てるのに。

ありがとうとは言っているのに。

 考えたら、顔を見ていない。目を見てない。「ありがとう」って気持ちがあれば、
お兄さんが封筒を忘れたことにその場で気付いたはず。「忘れてますよ」って言えたはず。

 毎日、毎日、お客さんにニコニコニコニコしてるくせに。目を見て、顔を見て、一生懸命お話してるのに。

 いつの間にか、うちは「人」を選んでたのじゃないか。自分に利益がありそうな人にしか、お礼も言ってなかったんじゃないか。

 というか、運送屋さんが運んでくれるから、製品は必要としてる人のもとに初めて届くのに。

本当に本当にやなやつだ。

こんなやつは、自分が一番嫌いだし、
そういう態度が今の状況を招いたんだと思った

明日から、ありがとうと言う時は、
本当に「ありがとう」を言おう。
口だけじゃなくて、態度で表そう。

 そう思って、最近は納品とか、運送屋さんが会社に来てくれたら、顔をあげて、目を見ることにした。

 「ありがとうございます」って言ったら、
「どうも!」って声が返ってきてたことに
初めて気が付いた。嬉しくなった。

 最近、自分のこと、ずっと嫌いだと思って
たけど、どこが嫌いだったのか、
自分はどうしたかったのかに気付いた。

 だから封筒忘れてくれて、ありがとう。と
ちょっと思った。荷物も間に合って良かった。

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