会社の周りをてくてく歩く。う◯こと私。
7月28日の朝。
会社まで私はテクテク歩く。
近所の億ションを通り過ぎる。
億ションにピカピカに光るクラウンが来た。
クラウンに座るおばさんは、鼻くそを
ほじほじして、ハンドルにつけた。
最近、会った、車のデザイナーさん(イカしたおじさん)を思い出す。
高級感を醸し出す、何年も何年も試行錯誤をして作られた、あのハンドルは、使うひとの鼻くそで更にオンリーワンになるのですね。
鼻くそは、その人の体から出たものだから、車とその人は「鼻くそ」という架け橋によって、更に一体感を増すのかもしれない。ただの高い車だと、自分と釣り合わない気がしたりしそう。鼻くそが結ぶ「人」と「車」
うちも、もし将来高い車を買ったら、
鼻くそをつけようとおもう。
更にテクテク歩く。
会社に到着したら、犬とおばさんがいた。
会社に入り、掃除をしようと外に出る。
犬とおばさんはいない。
会社の玄関の斜め前にうんちがいた。
うんちには、ヨモギが乗っている。
「会社の前にうんちがあるとかウケるw」
「運気が上がるわ。」
ってそのまま置いておいた。
お昼休みに会社の先輩がうんちを踏んだ。
それをうちは見ていた。
先輩はがんばって、足を道に擦り付けた。
うんちは道に広がり、うんち勢力は拡大した。それを見て、私はうんちを応援した。
夕方6時。
うんちを踏んだ先輩は体調不良で早退した。
最近、先輩は働きすぎで、顔色が悪かった。
うんちを踏んだことにより、気分がより下がったのだろう。
先輩はもっと休めばいいと思う。
「でかした、うんち君。」
「君は先輩を休ませることに一役買ったぞ」
私は内心うんちを褒めた。
そして更にうんちを放置しておいた。
時々窓からうんちを見たり外回りに行く時、
うんちの上のヨモギを数えたりした。
あの飼い主は、よもぎを持っていたのだろうか?どこかから摘んできたのだろうか。
夜8時。
また違う先輩が、1人でうんちを流していた。手伝おうとしたけど、
「もう流れるから大丈夫だよ。先に帰っていいよ。」と言われた。
1人で、夜な夜なうんちを流すなんて、
素敵人間すぎる。
多分というか、普通というか、絶対、
迷惑しかかけていない新入社員であり、
うんちの第一発見者である私
が、うんちを流すべきだったんだろう。
うちは、仕事が出来ない+うんちも流さない人間になってしまった。それは大変だ。
がしかし、今日1日、うんちを観察できて
楽しかった。
うんちを踏んだ先輩が明日
元気に会社に来れればいいな。